正常性バイアスとは？

『バイアス』とは、先入観や偏見を意味しており、
都合の悪い情報を無視したり、事態を過小評価してしまい
正しい認識・行動を取ろうとしなくなってしまう働きのことです。

正常性バイアスは、本来日常生活の中で働き、
多少のストレスを感じてもそれなりに対応できる力を持っています。

でも、予期していない・想定外の問題に遭遇するとこの働きが過剰に働いてしまい、
脳が処理できなくなってしまうのです。
これが、正常性バイアス。


異常なことなのに、予期せぬ事態に遭遇した際に「ありえない」という先入観や偏見が働き、
物事を正常の範囲だと自動的に認識してしまい、対応できなくなるのです。


正常性バイアスには更に２つのバイアスがあります。
・同調性バイアス：異常を背景の中に埋没させてしまう間違った認識。
　⇒異常を異常と思わず、気づかない。
・同化性バイアス：他者が行動するまで行動しない間違った認識。
　⇒行動が遅くなる。（周りの人が動き出したら動こう 等）


日本人は空気を読み、周りに合わせることに長けているため、
正常性バイアスの影響がより大きくなってしまうのです。
日常生活の中で、異常だと思うけど周りがやらない（やってる）から合わせようとして、
対応した方が良いかもしれないと思いながらもやっていないことが多々ありませんか。


ひたすら安心だけを得ようとする心はチャレンジすることを阻害します。
正常性バイアスの罠に陥らないように、何がリスクか？をきちんと見極め、
間違ったリスクに対する恐れを常に持ち続けることが大切です。