ヒプノセラピーについて


今までの人生で知覚・学習したことから
根付いた習慣や思考、行動への核心にアプローチし、
自身の行動を支配している「とらわれ」から解放します。



カウンセリングとヒプノセラピー

■カウンセリング
自分の中にある悩み・不安・思い・・・
といった「自分だけ」の話を聴いてもらえる場所を提供し、
自身の内面と向き合い本当に達成したい目標を明らかにしていきます。


■ヒプノセラピー
クライアント自身がこころから決めた目標達成に向け、
支援を行うためのカウンセリング技法の1つです。
自身の行動を制限する理性(意識)を一時的に解放し、
こころの奥深い場所(無意識)で持っている願望に焦点をあて、
気づきを得ることで心のバランスを取り戻していきます。


催眠状態について

■催眠状態とは
リラックスし自身の選択権が優先された状態で、
内面に意識を向け、外からの刺激に鈍感になっている状態のことです。
一時的に潜在意識(無意識)が優位に立っているこころの状態とも言われます。


■日常生活の中にある催眠状態
人は一日に12回程度、催眠状態を経験している
と言われます。
映画を観ている時や本を夢中で読んでいて、その世界に入り込んでいる場合、
ドライブ中や、スポーツに熱中している時も一種の催眠状態なのです。


■催眠に対する誤解
催眠状態では普段より意識がハッキリした状態であり、
自身が同意できない暗示を与えられても暗示を拒否することもできますし、
催眠状態からめざめてしまう
こともあります。
催眠を「眠っている時の様な無意識の状態」と認識されている方もいますが、
催眠と眠っている状態では脳波の状態がまったく異なっていると、
様々な研究機関によって明らかにされています。
中には催眠の説明を行う際にクライアントにリラックスしてもらうために
「深い眠り」と例えるカウンセラーもいますが、
実際は起きている時より意識がハッキリしています。


こころの構造について

■潜在意識
過去にあった感覚的な印象と記憶がすべて保管されています。
また、反射的に繰り返している習慣や体質まで潜在意識の管理下にあります。
良いことも悪いことも、できごとにまつわる感情や周囲の状況も記憶されています。
潜在意識はゴールや答えが設定されると昼夜問わず働き、
その仕事をやり遂げようとする能力を持っています。

例えば、あることについて考えていた時、
突然新しい理論や発見が「ひらめく」のも潜在意識の能力の1つなのです。


■顕在意識
意識的な認識から、知的な判断を下し、
分析を行い、様々な結論を得るものです。
肉体の随意的な動きも顕在意識によって管理され、
話す・走る・座る・文章を書くといった行動でも
顕在意識が利用されています。
顕在意識が選択した行動の結果の情報は潜在意識に送られます。


■こころのクリティカルファキュリティーを解放する
人は成長過程の中で家族、教師、世話をしてくれた人
などから受け取った社会的価値観、文化的信念、宗教的信条、タブー、
偏見、伝統などの特定の世界観を潜在意識にインプットされて育ちます。
例えば「今の自分、まるで母親みたいだ」と思うことがあれば、
それは、自身が母親によるプログラミングをしっかりと
受け取っていることになります。
他の人から受ける影響以外に、人生体験を通じて得た「痕跡」も
潜在意識に刻まれます。
クライアントが経験した体験の主観的な解釈や
個人的な認識に従った価値判断であり、
ポジティブなものもあればネガティブなものもあります。
人の行動パターンはこういった様々な体験に対して
無意識のうちになされる主観的な解釈から生まれています。
この主観的な解釈・自身の信念や思考といった何らかの
プログラミングがインプットされると、
潜在意識はそのパターンを手放したがりません。
そして、そのパターンによって固まった潜在意識の上に
「クリティカルファキュリティー」が形成されます。
クリティカルファキュリティーは潜在意識に刻まれた
プログラムが損なわれないよう、
外部からのすべての指令をブロックしてしまうのです。
考え方を変えよう・ポジティブな自分になろう、と、
改善を試みようとしても、クリティカルファキュリティーが
新しい解釈や価値観を取り入れることを防いでいるため、
何らかの経験で一時的に変化を感じてもすぐに元に戻ることが多いのです。
催眠状態によって、この壁となっているクリティカルファキュリティーを
一時的に取り除き、潜在意識への進入路を開くことで自身が望む
プログラムを潜在意識に書き込める状態を形成します。


■こころのバランス
自身が認識している意識(顕在意識)と
無意識(潜在意識)は、巨大な氷山のように例えられるケースがあります。
水面突き出ている巨大な氷の塊は氷山全体の約10%であり、
水面下には90%の氷山の塊があります。
水面に出ている10%が「顕在意識」、
水面下にあって見えない90%が「潜在意識」

であり、この対比はこころのバランスに似ています。

物事を考えたり・解決・判断したり、何かをするために重要な
「顕在意識」はこころ全体の約10%しか占めていないのです。
人生を変えるための努力した場合、ほとんどの人はこの10%の
顕在意識の力で、90%の潜在意識を圧倒しようとするため
努力が実を結ばないケースが多いのです。
10%の顕在意識のやりたいことと、90%の潜在意識のやりたいことが
リンクしていないため努力しても潜在意識に負けてしまうのです。
潜在意識を活用し、顕在意識と連携させ、自分が本当に望む未来を
実現するために有効な方法が催眠療法なのです。


暗示のパワー

■こころのデータベースの書き換え
暗示は思考や活動パターンに変化を
与える力
を持っています。
人は自身の思考プロセス、マスメディア、自身に強い影響を
与える人達からの暗示に左右されて生きています。
例えば、
ある人を見ると楽しくなる・イライラする、試験の前はいつも眠れない、
コーヒーを飲んでいるとタバコを吸いたくなる・・など。
これも、今まで繰り返し与えられてきた暗示によって自身が
条件付けられた行動をしています。
外から入ってきた情報・体験に対し、ネガティブなフィルターを通すと、
潜在意識はその情報・体験はネガティブなものと認識してしまい、
同じような情報・体験をした時にも
「これはネガティブなものだ」
と思い込んでしまうのです。
自身にとってマイナスな行動を繰り返してしまう原因となる
ネガティブな暗示を、ポジティブな暗示で打ち消すことで、
本当に望んでいるライフスタイルに変化させることができます。